「MSIのマザーボードで“最新CPUが認識しない”“突然PCが不安定になった”と感じたことはありませんか?BIOSアップデートは、Intel第14世代やAMD Ryzen 7000シリーズなど新世代CPUへの完全対応や、深刻なセキュリティ脆弱性(CVE-2025-14303)対策に不可欠です。近年も、未更新のまま使い続けて起動不能になったり、メモリのXMP設定が反映されないなどのトラブルが増えています。
MSI公式発表によると、0x12Fマイクロコード対応BIOSは2025年春時点で順次公開されており、最新バージョンへの更新で安定性や機能追加が実現します。「USBメモリの容量不足やフォーマットミスが原因で“BIOSファイルがありません”と表示される」といった失敗例も多く、正しい手順を知ることで余計な出費や時間の損失を防げます。
本記事では、Z790・B650など人気モデル別の手順から、起動しない場合の復旧法、実際の成功・失敗事例まで網羅。最後まで読むと、アップデートで得られる安定動作と安全対策を“確実に”自分のPCで実現できます。
MSI BIOSアップデートの基礎知識と必要性
MSI BIOSアップデートが必要な理由とタイミング
MSI BIOSアップデートは、パソコンやマザーボードの安定性・互換性・セキュリティ向上を目的としています。新しいCPUやメモリの世代に対応するために、アップデートは定期的に推奨されます。不具合修正やパフォーマンス最適化も主な理由です。特にWindows 11対応や最新機能の追加を希望する場合、メーカーの公式サポートで案内されたタイミングで実施すると安全です。アップデートを行うことで、予期せぬシステムエラーや互換性問題のリスクを低減できます。
CPU互換性向上と安定性改善の具体例
- 新世代IntelやAMD CPUへの対応が必要な場合
- メモリ増設や高速SSD導入時の安定動作
- ゲーミングや動画編集など高負荷作業時のフリーズ・再起動防止
特にIntel第13世代やAMD Ryzen 7000シリーズなど、発売時期に合わせてBIOS更新を推奨するケースが多く、アップデート後はシステム全体の安定性や動作速度が向上します。
マイクロコード0x12F更新の重要性と対象CPU
マイクロコード0x12Fの更新は、Intel 13世代および14世代CPUの安定動作に直結します。CPU自体の制御プログラムが新しくなり、バグ修正やセキュリティ強化が図られます。最新マイクロコード適用により、ブルースクリーンやランダムリブートといった深刻なトラブルを未然に防ぐことが可能です。
BIOSバージョン確認方法と最新版チェック手順
WindowsとBIOS画面でのバージョン表示場所
現在のBIOSバージョン確認は簡単です。
– PC起動時にDeleteキーを連打しBIOS画面を開く
– 画面上部やシステム情報欄にバージョンが表示される
– Windows上では「ファイル名を指定して実行」で「msinfo32」と入力し、システム情報内の「BIOSバージョン/日付」を確認
この手順で現在のバージョンを正確に把握できます。
MSI公式サイトでのモデル別最新BIOS検索
MSI公式サイトでは、マザーボードやノートPCのモデルごとに最新BIOSが提供されています。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | MSI公式サポートページを開く |
| 2 | 製品型番で検索し、対象モデルを選択 |
| 3 | 「ダウンロード」→「BIOS」から最新版を確認・ダウンロード |
この方法で、常に最新のアップデート情報を入手し、適切なバージョンを選択できます。
アップデートしないリスクと実際の影響事例
Intel 13/14世代CPU不安定化問題の事例
BIOS未更新のままIntel第13世代や14世代CPUを使用すると、システムが起動しない、頻繁なフリーズ、ブルースクリーンエラーなど深刻な問題が発生することがあります。特に新世代CPUを導入した際は、必ず対応BIOSが適用されているか確認が必要です。
セキュリティ脆弱性CVE-2025-14303の危険性
BIOSアップデートを怠ると、CVE-2025-14303のような重大なセキュリティ脆弱性が残る恐れがあります。外部から不正アクセスされるリスクが高まり、PC内のデータやシステム全体が危険にさらされます。安全な環境を維持するためにも、脆弱性修正が含まれる最新BIOSへのアップデートは不可欠です。
MSI BIOSアップデート準備完全ガイド
必要なツールとUSBメモリの選び方・容量制限
MSI BIOSアップデートには、安定したPC環境と信頼できるツールが不可欠です。まず、USBメモリは8GB~32GBの容量でFAT32フォーマット対応モデルが推奨されます。高品質なUSBメモリを選ぶことで、アップデート時のエラーリスクを大幅に減らせます。下記の項目を用意しましょう。
- USBメモリ(8GB〜32GB、FAT32対応)
- インターネット接続環境
- 正確なマザーボード型番の確認
- 安定した電源供給
BIOSアップデート作業中は他のUSBデバイスを外し、余計なトラブルを避けることも重要です。
FAT32フォーマット詳細手順とツール比較
USBメモリをFAT32でフォーマットする方法は以下の通りです。Windows標準機能とフリーソフトの両方を活用できます。
| ツール名 | 操作手順 | 特徴 |
|---|---|---|
| Windows標準フォーマット | 1. USBを挿入 2. エクスプローラーで右クリック 3. 「フォーマット」選択 4. ファイルシステムで「FAT32」を指定 5. 「開始」クリック |
追加ソフト不要・初心者向け |
| Rufus | 1. Rufusをダウンロード 2. USB選択 3. ファイルシステム「FAT32」指定 4. スタート |
大容量USBもFAT32化可能 |
フォーマット時は全データが消去されるため、必要なファイルは事前にバックアップしましょう。
USBメモリ容量制限とおすすめスペック
MSI BIOSアップデートでは、8GBまたは16GBのUSBメモリが最も安定して動作します。32GBまで対応可能ですが、64GB以上は認識しない場合があるため避けましょう。
おすすめスペック
– 容量:8GB~16GB
– インターフェース:USB2.0 または USB3.0
– ブランド例:SanDisk、Transcend、Kingston
新品かつ初期化済みのUSBメモリ使用が安全です。
MSI公式サイトからBIOSファイルを正しくダウンロード
マザーボードモデル特定とサポートページ検索
正確なBIOSファイルを入手するためには、まずマザーボードの型番を確認します。型番はマザーボード本体やPCマニュアル、MSI Centerアプリで調べられます。
- MSI公式のサポートサイトへアクセス
- 検索欄に型番を入力
- 製品ページの「サポート」または「ダウンロード」タブを選択
- 「BIOS」カテゴリから最新版を選びます
誤ったファイル選択は重大なトラブルの原因となるため、情報は慎重にチェックしてください。
ZIP解凍とルートフォルダ配置の正しい方法
ダウンロードしたBIOSファイルは多くの場合ZIP形式です。下記手順で解凍し、正しい場所に配置しましょう。
- ZIPファイルを右クリックし「すべて展開」を選択
- 展開されたフォルダ内のBIOSファイル(拡張子.xxx)を確認
- USBメモリのルート(最上位階層)に直接コピー
サブフォルダ内に配置すると認識されません。ファイル名の変更も避けてください。
事前バックアップと電源環境の安全確保
BIOS設定保存と重要データバックアップ手順
BIOSアップデート前に、重要なデータやBIOS設定のバックアップを強く推奨します。
- Windowsのシステムバックアップを実施
- 必要な個人データ(ドキュメント・写真等)を外部ストレージへ保存
- BIOS設定画面で現在の設定を写真撮影やメモで記録
設定値が初期化される場合に備え、特にオーバークロックやRAID設定の情報は必ず控えておきましょう。
UPS無停電電源装置の使用推奨理由
アップデート中に電源が切れると深刻なトラブルにつながるため、信頼できる電源環境を用意してください。
- 停電リスクがある場合はUPS(無停電電源装置)の利用がおすすめ
- ノートパソコンの場合はバッテリーが十分充電されているか確認
- デスクトップPCの場合は電源タップの抜けやブレーカーにも注意
安定した電源供給が成功率の鍵です。安全第一で作業を進めてください。
MSI BIOSアップデート主な方法4パターン比較
MSI BIOSアップデートには複数の方法が存在し、環境や目的に応じて選択することが重要です。下記のテーブルでは、主要な4パターンを比較しています。
| 方法名 | 推奨環境 | 必要なもの | 操作難易度 | オフライン可 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| M-Flash | デスクトップPC | USBメモリ | 中 | 可能 | 安定・公式手順 |
| Flash BIOS Button | 対応マザーボード | USBメモリ | 低 | 可能 | CPUなしでも可 |
| MSI Center/Windows | ノートPC/Win11対応 | ソフトウェア/USB不要 | 低 | 不可 | 簡単・自動更新 |
| オンラインLive Update | 全機種 | インターネット接続 | 低 | 不可 | 環境依存・要注意 |
それぞれのアップデート方法には、対応機種や事前準備、リスクがあります。下記で個別手順や注意点を詳しく解説します。
M-Flashを使ったBIOSアップデート詳細手順
M-Flashは、MSIマザーボードのBIOS画面からUSBメモリを使って直接BIOSを更新できる公式推奨の方法です。安定性が高く、特に自作デスクトップPCで広く利用されています。
Deleteキー連打でBIOS画面アクセス方法
BIOSアップデート時は、パソコンの電源を入れ直し、ロゴ表示と同時にDeleteキーを何度も連打してください。正しいタイミングで押すことで、MSIのBIOS設定画面に入れます。モデルによってはF2キーでも代用可能です。画面上部に現在のBIOSバージョンが表示されるので、事前に確認しておくと安心です。
M-Flash選択からファイル認識までの流れ
BIOS画面に入ったら、M-FLASHという項目を選択します。次に、事前にFAT32形式でフォーマット済みのUSBメモリを挿入し、ダウンロードしておいた最新BIOSファイルをルート直下に保存しておきます。M-FLASHを選ぶと自動的に再起動がかかり、USB内のファイルが認識されます。認識したら一覧からファイルを選択し、確認画面で「Yes」を選択すればアップデートが始まります。更新中は絶対に電源を切らないよう注意してください。
M-Flash表示されない場合の対処法
M-Flashが表示されない場合は、以下を確認してください。
- USBメモリがFAT32でフォーマットされているか
- USBの差し込み口(背面ポート推奨)を変えてみる
- BIOSファイル名や保存場所に誤りがないか
- USBメモリの容量が8GB~32GB以内か
これらをチェックしても認識しない場合は、別のUSBメモリを利用するか、Flash BIOS Button方式への切り替えも検討しましょう。
Flash BIOS Buttonを使ったUSBなし更新
Flash BIOS Buttonは、特定のMSIマザーボードに搭載された専用機能で、CPUやメモリが無くてもBIOSアップデートが可能です。
対応マザーボード一覧と専用ポート確認
Flash BIOS Buttonに対応したモデルは、マザーボード上に専用の物理ボタンと赤または白色のUSBポートが配置されています。対応機種は、公式サイトのマザーボード製品ページで確認できます。ボタンとUSBポートの位置を事前に確認し、間違えないようにしましょう。
ボタン押下タイミングとLED表示意味
USBメモリに最新BIOSファイル(拡張子に注意)を保存し、専用ポートに挿します。電源ユニットのスイッチを入れた状態でFlash BIOS Buttonを3秒ほど長押しします。ボタン付近のLEDが点滅し始めれば、アップデートが正常に進行しています。LEDが消灯すれば完了の合図です。万一LEDが点灯しっぱなしや消灯しない場合は、手順ミスやファイル不整合の可能性があるため再度確認しましょう。
MSI CenterとWindows上でのアップデート方法
MSI Centerは、Windows上から直接BIOSやドライバ更新ができる公式ソフトウェアです。ノートパソコンや最新OS(Windows11)環境では特に便利です。
MSI CenterインストールとBIOS更新機能解説
MSI CenterはMSI公式サイトからダウンロード・インストールが可能です。起動後、「サポート」→「ライブアップデート」または「BIOSアップデート」タブから、利用中のマザーボードやノートPCに適した最新BIOSが自動でリストアップされます。数クリックでダウンロードと適用が完了し、アップデート後は自動で再起動されます。USBメモリ不要で手軽ですが、アップデート中の強制終了や電源断には十分注意してください。
Dragon Centerからの移行手順と注意点
これまで利用されていたDragon CenterからMSI Centerへ移行する場合は、まずDragon Centerをアンインストールし、その後MSI Centerをインストールしてください。両方のソフトが同時にインストールされていると、BIOS更新機能が正常に動作しない場合があります。移行時は、データや設定のバックアップもおすすめです。
オンライン・Live Update方式のメリットとリスク
オンライン・Live Update方式は、インターネット経由で最新のBIOSやドライバを自動検出・更新できる機能です。
インターネット接続必須の条件と失敗リスク
この方法は安定したインターネット接続が必須条件です。手間が少なく最新状態を保てる反面、ダウンロードエラーや途中での通信切断が発生すると、アップデート失敗や最悪の場合システムが起動しなくなるリスクがあります。そのため、重要な作業前にはバックアップを取り、可能であればオフライン環境でのアップデートも選択肢に入れると安心です。
MSI BIOSアップデート失敗時のトラブルシューティング
よくあるエラー「BIOSファイルがありません」解決法
MSI BIOSアップデート時に「BIOSファイルがありません」と表示される場合、主な原因はファイルの配置ミスやフォルダ構成の誤りです。まず、BIOSファイルはUSBメモリのルートディレクトリに直接配置し、フォルダ内に入れないことが重要です。さらに、余計なファイルや古いバージョンが同じUSB内に残っていないかも確認しましょう。下記のチェックリストで確実に対策を進めてください。
| 対策内容 | チェックポイント |
|---|---|
| ルートフォルダ配置 | USB直下にBIOSファイルがあるか |
| フォルダ削除 | サブフォルダや他ファイルを削除済みか |
| ファイル拡張子の確認 | 拡張子が正しいか(例:.1C0など) |
| USB再フォーマット | FAT32形式でフォーマット済みか |
ルートフォルダ配置ミスとフォルダ削除確認
BIOSファイルは必ずUSBのルートフォルダに配置し、サブフォルダや他のファイルを削除します。ファイル名や拡張子も公式サイトの指示通りになっているか確認しましょう。USBメモリの中身は最新のBIOSファイルのみが理想です。これによりエラー率が大きく下がります。
USBポート優先順位と裏面USB使用時の注意
USBポートはマザーボード背面の標準USB2.0ポートを優先して使用してください。USB3.0やフロントポートでは認識エラーが起こる場合があります。複数ポートがある場合は、取扱説明書で指定されたポートを選び、不要なUSB機器は全て外して実施しましょう。
更新中に「終わらない・進まない」場合の対処
アップデート中に進捗バーが動かず、処理が終わらないことがあります。この場合、慌てて電源を切らず、必ず十分な待機時間を確保してください。通常、MSIのマザーボードではアップデートに5〜10分かかりますが、モデルやファイルサイズによっては15分ほどかかることもあります。
| 状況 | 標準待機時間 | 対応策 |
|---|---|---|
| 進捗止まる | 5分 | 追加で10分待機 |
| 画面真っ暗 | 10分 | 強制終了せず様子を見る |
| 変化なし | 15分 | やむを得ず強制オフ(下記参照) |
進捗表示の見方と待機時間目安
進捗バーが止まっても、最低でも10分は電源を絶対に切らないのが原則です。BIOSアップデートは一時的に画面が暗転する場合もあるため、焦らず待ちましょう。ファンやLEDが動作していれば処理中ですので、必ず確認してください。
強制中断後の復旧手順とFlash BIOS活用
もしやむを得ずアップデートを中断した場合は、Flash BIOSボタン搭載モデルなら復旧が可能です。手順は以下の通りです。
- PCの電源を完全に切る
- 正しいBIOSファイルをUSBのルートにコピー
- マザーボード指定のUSBポートに挿入
- Flash BIOSボタンを数秒長押し
これで自動的にBIOSリカバリーが開始されます。Flash BIOSボタン非搭載モデルは、CMOSクリアや別PCでのリカバリーが必要です。
PC起動しない・CPUランプ点滅・画面無表示トラブル
BIOSアップデート後にPCが起動しない、CPUランプが点滅する、あるいは画面に何も表示されない場合は、ハードウェアのエラーや初期化不良の可能性が高いです。特に自作PCでは最小構成でのテストが重要です。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| CPUランプ点滅 | BIOS不一致/接触不良 | BIOS再書き込み・CPU再装着 |
| 無表示(No Signal) | メモリ/グラボ未認識 | メモリ/グラボ挿し直し |
| 連続リセット | CMOS異常/初期化失敗 | CMOSクリア・最小構成起動 |
Debug LEDコード読み取りとエラー特定
MSIマザーボードのDebug LEDやエラーコード表示を活用し、どのパーツに問題があるかを素早く特定します。CPU、DRAM、VGA、BOOT各LEDのどこが点灯しているかを確認し、該当パーツの再装着や交換を試みましょう。
CMOSクリアと最小構成での起動テスト
CMOSクリアは、BIOS設定を初期化しトラブル解消に有効です。手順はマザーボードのCMOSクリアピンを数秒短絡またはボタンを押し、再度最小構成(CPU・メモリ1枚・マザーボードのみ)で起動を試みます。これにより不要なパーツや設定が原因の起動不可を切り分けることができます。
モデル別・状況別MSI BIOSアップデートガイド
人気マザーボード別アップデート手順(Z790/X570/B650)
MSIの人気マザーボードごとに最適なBIOSアップデート方法をまとめました。作業前にモデル名と現在のBIOSバージョンを必ず確認してください。アップデートには安定した電源と、8GB以上のFAT32フォーマット済みUSBメモリが推奨されます。
| モデル | アップデート方法 | 主な対応CPU | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Z790シリーズ | M-FLASH/Flash BIOS | Intel第12~14世代 | 最新BIOSで14世代完全対応 |
| X570/B650 | M-FLASH/Flash BIOS | Ryzen 3000/5000/7000シリーズ | USBは32GB以内を推奨 |
Z790シリーズIntel 14世代CPU対応BIOS更新
Z790シリーズはIntel第14世代CPUに完全対応するため、最新バージョンのBIOSが必須です。公式サイトからBIOSファイルをダウンロードし、FAT32でフォーマットしたUSBメモリに保存してください。PC起動後、DeleteキーでBIOS画面に入り、M-FLASHを選択。USB内のBIOSファイルを指定し、画面の指示に従いアップデートを実施します。アップデート中は絶対に電源を切らないことが重要です。作業後は自動で再起動し、バージョンが更新されているか確認してください。
X570/B650 AMD Ryzen最新版対応確認
X570やB650などのAMDマザーボードは、Ryzen 7000シリーズなど最新CPUを利用する場合、BIOSの事前更新が不可欠です。公式サポートページから対応BIOSを取得し、手順はZ790と同様にM-FLASH機能を使います。AMD系はCPU世代ごとの互換性がシビアなため、アップデート前に必ず対応リストを確認しましょう。アップデート後に動作が安定しない場合は、設定初期化やCMOSクリアも有効です。
ノートパソコン特化MSI BIOSアップデート方法
MSIノートパソコンは、デスクトップモデルとは異なる手順や注意点があります。Windows上からアップデートできる場合も多く、失敗リスクを減らすためのポイントも押さえておきましょう。
| 項目 | ノートPC | デスクトップマザーボード |
|---|---|---|
| BIOS画面アクセス | DeleteまたはF2 | Deleteが基本 |
| アップデート方法 | MSI Center/USB | M-FLASH/Flash BIOS |
| 電源管理 | ACアダプタ必須 | 電源ユニット安定供給 |
ノートPC Delete/F2キーアクセス違い
ノートパソコンでは、BIOS設定画面へのアクセスにDeleteキーのほかF2キーを使うモデルが多いです。起動直後にこれらのキーを素早く押すことでBIOS画面に入れます。キー操作のタイミングが遅いとWindowsが起動してしまうため、再起動後すぐにキーを押し始めるのがコツです。モデルによっては画面下部に表示されるガイドも参考にしてください。
ACアダプタ必須とバッテリー注意点
ノートパソコンのBIOSアップデートでは、必ずACアダプタを接続し、バッテリー残量が十分あることを確認してください。アップデート中に電源が切れると深刻な故障につながるリスクが高まります。アップデート前にはバッテリー充電を100%近くにしておくと安心です。作業中は絶対に電源を抜かず、スリープやシャットダウン操作もしないよう注意しましょう。
CPUなし・最小構成でのBIOSアップデート手法
最近のMSIマザーボードは、CPUやメモリを搭載していない状態でもBIOSを更新できる「Flash BIOS」ボタンが付いたモデルが増えています。新CPU対応や組み立て時のトラブル解消に非常に有効です。
| 手法 | 必要構成 | 手順ポイント |
|---|---|---|
| Flash BIOSボタン | マザーボード+電源+USB | CPU/メモリ不要、USB必須 |
| ジャンパーピン | マザーボード+電源 | モデルにより手順異なる |
テストベンチ環境でのFlash BIOS活用
Flash BIOSボタン対応マザーボードでは、CPUやメモリ、グラフィックカードを装着せず、電源とUSBメモリのみでアップデートが可能です。手順は以下の通りです。
- FAT32でフォーマットしたUSBメモリに最新BIOSファイルを保存
- 指定のUSBポートに挿入
- 電源ユニットをON
- Flash BIOSボタンを数秒間押す
- ランプ点滅後、消灯を待って作業完了
アップデート中は絶対にUSBを抜かず、電源も切らないでください。作業中はインジケーターランプの点滅で進行状況を確認できます。
ジャンパーピン設定と手順詳細
ジャンパーピン方式は、特定のマザーボードで採用されています。マニュアルの指示に従い、指定のピンにジャンパーを装着してBIOSリカバリーや初期化、アップデートを行います。一般的な手順は以下の通りです。
- 電源オフ、ジャンパーピンを指定位置へ
- USBメモリをマザーボードに挿入
- 電源オン後、指定時間放置
- 作業完了後ジャンパーを元に戻す
ジャンパーピンの設定や位置はモデルにより異なるため、必ず製品マニュアルを確認してください。この方法はトラブル解決時や最小構成でのアップデートに有効です。
最新セキュリティ情報とBIOS更新緊急対応
最新のセキュリティリスクに迅速に対応するためには、MSI BIOSのアップデートが重要です。とくに2025年以降発覚したCVE-2025-14303などの深刻なマザーボード脆弱性は、早期のBIOS更新が強く推奨されています。アップデートにより、Windows11や次世代CPUの安定動作だけでなく、セキュリティリスクにも備えることができます。BIOS更新はUSBメモリやMSI Center経由で行え、万が一の不具合やサイバー攻撃リスクを低減します。
CVE-2025-14303などマザーボード脆弱性対策
CVE-2025-14303はMSIマザーボードの一部モデルで確認された脆弱性で、システムの乗っ取りや情報漏洩につながる恐れがあります。この脆弱性への対策として、MSI公式は該当モデル向けにセキュリティ修正版BIOSを提供しています。アップデート手順は以下の通りです。
- MSI公式サポートから最新BIOSファイルをダウンロード
- USBメモリ(FAT32)に保存
- PCを再起動しDeleteキーでBIOS画面へ
- M-FLASHまたは専用ボタンから更新を実行
Pre-Boot DMA Protection無効化問題解説
Pre-Boot DMA Protectionの無効化は、外部デバイス経由の不正アクセスを許してしまうリスクが高まります。BIOS設定でこの機能が無効化されている場合、セキュリティホールとなるため、アップデート後に必ず有効化を確認してください。設定項目は「Security」や「Advanced」内にあり、有効化することで起動前の攻撃を防げます。
MSI対応BIOSバージョンと即時更新推奨
MSIは各脆弱性に対応したBIOSバージョンを公開しています。下記のテーブルでモデルごとの対応状況を確認し、該当モデルを使用している場合は速やかにアップデートを行いましょう。
| モデル名 | 対応BIOSバージョン | 公開日 |
|---|---|---|
| MPG Z790 EDGE | 7D91v18 | 2025/04/03 |
| MAG B760M MORTAR | E7D67IMS.1C0 | 2025/03/28 |
| PRO H610M-G DDR4 | 7D46v18 | 2025/03/10 |
Intelマイクロコード0x12F適用BIOS状況
Intel第13世代・第14世代CPU向けに、新たなマイクロコード0x12Fが適用されたBIOSが順次公開されています。これにより、パフォーマンスの最適化やセキュリティ強化が実現されているため、該当CPUを使用している場合は必ず最新のBIOSに更新してください。
2025年最新BIOS公開スケジュールとダウンロード
2025年には多くのMSI製マザーボードで最新BIOSが公開されています。公式サイトのダウンロードページからモデル名を検索し、リリースノートを確認した上で最新版をインストールすることが推奨されます。更新スケジュールは下記のようになっています。
| 公開月 | 主な対応モデル例 | 主な変更点 |
|---|---|---|
| 2025年3月 | B760M MORTAR、Z790 EDGE | 脆弱性修正、0x12F対応 |
| 2025年4月 | PRO H610M-G | セキュリティ強化 |
0x129/0x12Bからの連続更新必要性
旧マイクロコード(0x129/0x12B)からの連続アップデートが必要なモデルも存在します。連続更新をスキップすると正常動作しない場合があるため、必ずリリースノートを参照し、順を追ってバージョンアップを行ってください。特に自作PCや業務用PCでは安定性確保のためこの手順が重要です。
Windows11・最新CPU互換性確保アップデート
Windows11や最新世代CPUとの互換性を確保するためには、BIOSの更新が不可欠です。OS導入時に「このPCではWindows11を実行できません」と表示された場合、BIOSアップデートと設定の見直しが解決策になります。最新バージョンへの更新は、システムの将来性と安定性を高めます。
TPM2.0・Resizable BAR有効化BIOS要件
Windows11ではTPM2.0有効化とResizable BARの設定が推奨されています。BIOS上でTPM2.0(セキュリティデバイス)の有効化を確認し、GPU性能向上のためResizable BARもONにしましょう。設定箇所は「Security」および「Advanced」内にあり、対応状況は下記の通りです。
| 機能 | 対応BIOSバージョン | 設定項目 |
|---|---|---|
| TPM2.0 | 2025年版以降 | Security > TPM Device |
| Resizable BAR | 2025年版以降 | Advanced > PCIe/PCI |
これらの設定を行うことで、より高いパフォーマンスとセキュリティを両立し、最新のWindows11環境や新CPUへの対応がスムーズに進みます。
MSI BIOSアップデート成功のためのチェックリスト
事前準備チェックリスト10項目完全版
MSI BIOSアップデートを行う前に、下記のチェックリストで準備を万全に整えましょう。失敗リスクを最小限に抑え、PCの安定稼働を実現します。
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 1. マザーボード型番の確認 | 正しいBIOSファイルを選ぶため、型番を事前に確認 |
| 2. 最新BIOSバージョンの確認 | MSI公式サイトで最新バージョンをチェック |
| 3. USBメモリの用意 | 8GB推奨、FAT32フォーマット済みのものを準備 |
| 4. BIOSファイルのダウンロード | 公式サポートから最新版をダウンロードし解凍 |
| 5. USBへのファイルコピー | BIOSファイルをUSBのルート直下にコピー |
| 6. 電源供給の安定確認 | 停電・バッテリー切れの恐れがない環境を用意 |
| 7. 外部デバイスの取り外し | 不要なUSB・外付け機器はすべて外す |
| 8. メモリ/XMP設定の控え | 設定を事前にメモしておく |
| 9. BIOS設定のバックアップ | 重要な設定は事前に記録 |
| 10. セキュアブート・BitLockerの無効化 | 必要に応じて無効化してから作業を開始 |
USB作成・ファイル整合性・電源確認項目
- USBメモリはFAT32でフォーマットし、他のファイルは入れないようにしましょう。
- ダウンロードしたBIOSファイルが正しいか公式サイトで再度確認。ファイル破損や誤ったモデルのものは絶対に使用しないでください。
- アップデート中の電源断は重大な故障につながるため、必ず安定した電源環境で作業しましょう。
更新実行中チェックリストと監視ポイント
アップデート作業中は、以下のポイントをしっかり監視し、異常がないかを確認します。
| 監視ポイント | チェック内容 |
|---|---|
| 画面表示 | BIOSの進捗バーやメッセージが正しく動いているか確認 |
| LEDインジケーター | マザーボードのLED(CPU/DRAM/VGA/BOOT)にエラー表示が出ていないか注視 |
| 冷却ファンの動作 | ファンが正常に回転していることを確認し、異音や停止がないか確認 |
| 操作禁止時間の厳守 | 表示された操作禁止時間(例:5~10分)は絶対に電源・リセットボタンを押さない |
画面表示・LED・ファン動作正常確認
- 進捗バーが途中で止まった場合も、最低10分は操作を待つこと。
- LEDの点滅パターンやエラー表示に注意し、異常時はガイドに従い対処。
- ファンが止まった場合や異音が発生した場合は作業を中断して電源を切らず、公式サポートへ相談しましょう。
完了後確認チェックリストと動作テスト
アップデート完了後は、正常に更新されているか必ず確認し、システムの安定動作をテストします。
| チェック内容 | 詳細説明 |
|---|---|
| BIOSバージョンの再確認 | BIOS設定画面で新バージョンが適用されているか確認 |
| システムの正常起動 | WindowsやOSが問題なく起動するかをチェック |
| USB機器やネットワーク動作確認 | 周辺機器やLANの認識不良がないか動作確認 |
| 再起動テスト | 複数回の再起動を行い、安定していることを確認 |
バージョン検証・安定性テスト手順
- PC起動時にDeleteキーを押してBIOS画面に入り、バージョン表示が更新されているかを見ます。
- Windows上でmsinfo32を実行し、「BIOSバージョン/日付」を再度確認します。
- システムの安定性テストとして、ストレステストや複数回の再起動も行い、不具合がないかチェックしましょう。
メモリ/XMP設定再確認事項
- アップデート後はXMPやメモリ設定が初期化されている場合があるため、再度有効化や再設定が必要です。
- オーバークロックや自作PC特有の設定も、必要に応じて見直しと調整を行ってください。
このチェックリストを活用すれば、MSI BIOSアップデートを安心・確実に実行でき、パソコンの性能と安定性を最大限に引き出すことができます。
MSI BIOS修復・復旧方法とサポート活用
BIOS破損・ブリック状態からの復旧手順
BIOSが破損してPCが起動しなくなった場合でも、正しい手順を踏めば復旧が可能です。まず、マザーボードの状態を確認し、通電ランプやCPUランプの点滅、ファンの動作有無をチェックしてください。多くのMSIマザーボードには復旧を助ける機能が搭載されています。
| 状態 | 対応策 | 注意点 |
|---|---|---|
| 画面に何も映らない | USBメモリからBIOS復旧 | 正しいBIOSファイルを用意する |
| 電源ランプは点灯 | Flash BIOS機能を試す | USBメモリは8GB以内推奨 |
| CPUランプが赤点滅 | BIOS再書き込みを検討 | CPUサポート状況を必ず確認 |
復旧時は必ず安定した電源環境を確保し、途中で電源を切らないことが重要です。MSI公式サイトから正しいモデルの最新BIOSをダウンロードし、FAT32でフォーマットしたUSBメモリに保存してください。
Dual BIOS機能活用と自動復旧待機
MSIの一部マザーボードにはDual BIOS機能が搭載されています。この機能は、メインBIOSが破損した場合でもバックアップ用のBIOSで自動的に復旧を試みるものです。起動しない場合でも、数分間放置することで自動修復が開始されることがあります。
Dual BIOS活用手順
1. 電源を入れ、何も操作せずに5〜10分待機
2. 自動的にバックアップBIOSが起動した場合、画面表示を確認
3. 必要に応じて、再度BIOS設定を見直す
Dual BIOS未搭載モデルの場合は、Flash BIOSボタンによる復旧が有効です。
MSIサポートRMA申請前の自己修復法
RMA(修理・交換)申請の前に自分でできる修復方法を試しましょう。特に、Flash BIOSボタン搭載モデルでは次の手順が推奨されます。
Flash BIOSボタンによる自己修復法
– USBメモリをFAT32でフォーマットし、公式サイトからダウンロードしたBIOSファイルを指定の名前にリネームして保存
– マザーボードの専用USBポートに挿入
– 電源OFFの状態でFlash BIOSボタンを数秒間押す
– ランプが点滅し始めたら手を離し、作業完了まで絶対に電源を切らない
この方法で復旧できない場合は、RMA申請を検討してください。
公式サポートとコミュニティ活用ガイド
BIOSの自己修復で改善しない場合は、MSI公式サポートやユーザーコミュニティの活用が有効です。公式サポートでは、日本語での問い合わせや詳細なトラブルシューティングが受けられます。コミュニティでは、似たトラブル事例や解決策の共有が活発です。
MSIサポートチケット作成必要情報一覧
サポートチケット作成時には、下記の情報を事前にまとめておくと対応がスムーズです。
| 必須情報 | 詳細例 |
|---|---|
| 製品型番 | MSI B550 TOMAHAWK など |
| シリアルナンバー | マザーボード本体のバーコード付近に記載 |
| BIOSバージョン | 起動できる場合はBIOS画面またはMSI Centerで確認 |
| 発生している症状 | 画面が映らない、CPUランプ点灯など |
| 実施済みの対処方法 | USBリカバリ、Dual BIOS待機、再組み立てなど |
| 使用パーツの詳細 | CPU型番、メモリ、ストレージ、電源ユニット名 |
| 購入日・購入店 | レシートや納品書で確認できる日付・店舗名 |
これらの情報を整理しておくことで、サポート担当者の迅速な対応が期待できます。
海外フォーラム・Reddit活用時の注意点
海外フォーラムやRedditでは、幅広いユーザーからリアルタイムで情報が集まります。ただし、非公式な手法や海外仕様による違いがあるため、注意が必要です。
海外フォーラム利用時のポイント
– 英語での症状記載が必要
– モデル名やBIOSバージョンを正確に伝える
– 非公式な修復方法は自己責任で実施
– 他国のサポート事情や保証条件の違いに注意
MSI公式の案内を優先しつつ、コミュニティの知見を参考にすることで、適切な復旧アプローチが選べます。


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